空手道豆知識

■空手道とは
空手道は沖縄を発祥地として、身に一切の武器を持たずに突き・蹴り・打ちなど全身のあらゆる部位を使って外的から身を守ることを目的として誕生した武術です。
近年では「武道性を持ったスポーツ」として競技化され、地域大会から全国大会、世界大会が開催されるまでに至っており、空手道技術の普及向上が図られています。
2021年に開催された東京オリンピックの正式種目になりました。
(参考)WKF世界空手道連盟の加盟国199ヶ国、世界愛好者1億3000万人以上

■大和流(大和流空手道修道会)とは
大和流の創設者は関博先生です。
「大和流」の名称は、故関博先生が師事された大塚博紀先生(和道流創設者)と摩文仁賢和先生(糸東流創設者)から特に分派を許され、お二人のお名前から一文字づつ頂戴し名付けられました。
現在の大和流宗家は安積義則先生(第二代)です。
大和流空手道修道会は、(公財)全日本空手道連盟の構成団体の一つである協力団体(会派団体)の日本空手道連合会に所属している公認団体です。
大和流空手道修道会は糸東流の系統です。

■空手道の流派。(普及発展してきた四大流派)
流 派 創 設 者 時  期
松濤館流 船越 義珍(富名腰)  1939年 東京に道場「松濤館」を設立
剛柔流 宮城 長順  1930年 剛柔流を創設
糸東流 摩文仁 賢和  1933年 糸東流を創設
和道流 大塚 博紀  1933年 和道流を創設

 

■(公財)全日本空手道連盟で基本形・指定形として採用されている各流派の形。
剛柔流   基本形一  : ゲキサイ第一、ゲキサイ第二
      第1指定形 : セーパイ、サイファ
      第2指定形 : セイサン、クルルンファ
松濤館流  基本形二  : 平安初段、平安二段、平安三段、平安四段、平安五段
      第1指定形 : ジオン、カンクウダイ
      第2指定形 : エンピ、カンクウショウ
糸東流   基本形三  : 平安初段、平安二段、平安三段、平安四段、平安五段
      第1指定形 : バッサイダイ、セイエンチン
      第2指定形 : マツムラローハイ、ニーパイポ
和道流   基本形四  : ピンアン初段、ピンアン二段、ピンアン三段、ピンアン四段、
              ピンアン五段
      第1指定形 : セイシャン、チントウ
      第2指定形 : クーシャンクー、ニーセーシー

■「形」の練習目的とは。
「形」とは、空手の基本的な技(突き、蹴り、受けなど)や姿勢を身につけることを目的として、
一連の定められた空手の技を演武することです。
また組手の実践に必要となる動きを身につける基礎練習にもなります。
「形」を演武するときに心がけることは、目に見えない相手と約束組手をしている意識で演武すること。
また自分自身との戦いに挑戦する意欲を持つことです。
精神を集中させ一つ一つの技を全力で演武できるよう努力することが求められます。

■公認審判員について。
年々空手道技術の高度化が進むに連れて、審判技術も高度なものが要求されてきており、そのために公認審判員は技術の程度・段階によって次のように分けられています。
公認審判員には「組手審判員」と「形審判員」のふたつの区分があり、それぞれ
①全国審判員
②地区審判員
③都道府県審判員
の3種類(3段階)に分けられています。
また、それぞれの審判員資格は以下のとおりとなっています。

■審判員資格について。
①全国審判員
 全国規模の大会の審判をすることができる。
②地区審判員
 地区大会クラスの審判をすることができる。
③都道府県審判員
 都道府県単位の大会の審判をすることができる。
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<ジェスチャー及び旗の合図>